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力がなくても、車いすに乗せられる介護法

 

廃用症候群の防止のためにも、そして、意識をしっかりさせていくためにも、体を起こしたり、車いすにのっていただくことはとても大切なことです。

毎日行うためには簡単な介護法が、とても必要になってくると思います。力のいらない介護法を広くしっていただくことは、介助する側にとっても、介助される側にとってもとても優しく、うれしいことのように思うのです。けれど、患者さんによっては、骨粗鬆症のために、骨が折れやすかったり、体を起こすことによって、誤嚥性肺炎の心配があったりする方もおられると思います。どうぞ、お医者さんなどに相談されて、行っていただきたいです。

 

介護法の動画

 

1.かっこちゃんの介護法

力のないひとでもできる介護法です。する人も楽、される人も楽なこの方法を、多くの方に知って使っていただきたいです。する人が「よいしょ」と頑張らなくて良いので、される人の精神的な負担がないのです。

【注意!】無理をすると腰を痛めたりケガをする場合があります。

・けして、力(筋力)で持ち上げようとしないで下さい。

・自分の足をまげないで、体を後ろに倒すようにして行います。

・はじめは軽いもので練習してコツを掴んでから行いましょう。

<アドバイス>

・あくまで力ではなく、テコの原理の「支点」を意識して、自分や相手の体重を利用して行います。

・相手の頭と体をできるだけ自分に寄せ、相手の重心を自分よりにします。頭を脇の下に入れることで最も重心を近づけることができます。

・起こすときや移乗のときには、相手と自分の体重を後ろに少し移動させることで、ヤジロベエのようにバランスをとります。力ではなく、自分や相手の体重を利用します。

・立たせる時には、膝折れしないように、相手の膝を自分の膝で押さえて行います。

 

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